Hyogo. 05.2024
閑静な住宅街に位置する築47年の平屋の改修である。外壁と屋根はメンテナンスされていた為、予算の関係も有り、内部空間のみの改修に限った計画となった。ただ、床は不陸し、シロアリが入ってしまっていた痕跡が見受けられた。そこで、床を解体し、布基礎からベタ基礎のようにスラブによる補強を行なった。一部スラブをそのまま仕上げとして表出し、天井も一部解体した。これにより天井高さが一様であった既存空間から、床レベル、天井高さによる空間の変化を生み出し、居場所の属性を付与した。また、サッシは既存のサッシのまま活用とした為、温熱環境の負荷が大きいと考え、既存の縁側を残し、開口部の多い縁側を温熱環境のバッファーとしても室内側で仕切るような平面計画とした。