KTOTO. 04.2013
山林が広がる郊外に位置してますが、自然に恵まれた環境にも関わらず、都心と同じく密集した住宅地にあります。
都心と違う点は、住民同士が強い繋がりを持ちつつ生活している分、如何にプライバシーを守りながら、恵まれた周辺環境と繋がりを持たせるかを検討しました。
道路面には、少し浮遊したような壁面を配置しました。浮遊壁と住まいの間にアプローチ空間や、バスコート、裏方導線を配置し、バッファゾーンとなるように計画しました。外部環境を取り込むことはもちろん、住まいの彩りを周辺環境へと滲み出させ、住まいと地域を浮遊壁で繋げることで、お互いにとって程よい距離感が作り出せるような住まいを目指しました。
また、中庭と室内庭を設けることで、煙突効果やダイレクトゲインの蓄熱作用を創り出し、採光、採風、温熱環境を整えています。
住まい手が気兼ねなく新たな生活を周辺住民と一緒にスタート出来るよう願っています。